一般社団法人農サイド -神戸市西区のマルシェ運営-

お知らせ

2025.03.04

2025/03/01 BE KOBE ORGANIC DAY!! 開催レポート

BE KOBE ORGANIC DAY!! 開催レポート

2025年3月1日、澄み渡る快晴のもと、国営明石海峡公園神戸地区・あいな里山公園でオーガニックのお祭り「BE KOBE ORGANIC DAY!!」が開催されました。
この日のコンテンツは、「マルシェ」「映画上映会」「トークイベント」の3つ。春を思わせる暖かい光が降り注ぐ中、会場のあちらこちらで多くの笑顔とお話し声が広がり、とても優しく温かな空間となりました。

マルシェ:「おいしい!」と「楽しい!」が広がる賑わいの場

イベントのスタートを飾ったのは、オーガニックに取り組む神戸市内外の農家・飲食店等が集うマルシェ。約20店のブースが軒を連ね、採れたての新鮮な野菜やこだわりのフード、ドリンクが並びました。

BE KOBE ORGANIC DAY!!のマルシェの特徴は、「出店者と来場者の距離が近いこと」なんですよね。農家と直接会話をしながら野菜を手に取る方や、マフィンやコーヒーを片手に談笑する方、久しぶりに会えた出店者と楽しそうに話す方などなど。
このマルシェでの出会いがイベント後にも繋がったらいいなと思っております。

映画上映会:「食べることは生きること」の本質に触れる

お昼ごろには、映画『食べることは生きること~WE ARE WHAT WE EAT』が上映されました。地域の農家と食べ手を直接つなぐレストラン“シェ・パニース”のオーナーで、エディブル・スクールヤード (食育菜園) の創始者アリス・ウォータースの活動と言葉を伝えるこの映画。「食べる」というとても当たり前で、身近な行為に、まっすぐ、優しく向き合うアリスの言葉から多くのことを考えさせられました。「自分の健康だけでなく、社会や地球の健康も解決してくれるおいしい解決策とはなんだろう?」心にそっと置かれたその問いをこれからもゆっくり考えていきたい、そう思いました。

トークイベント:地産地食の未来を考える

午後からは、「地産地食」「オーガニック・ローカルフード×給食・社食」をテーマにした講演とトークセッションが開催されました。

講演:地産地食の学校給食の先にあるもの

徳島県神山町のフードハブ・プロジェクトから代表取締役の白桃薫さんをお招きし、学校給食を通した地産地食についての取り組みを紹介していただきました。「私たちがやりたいこと、それは有機野菜を使った学校給食の実現でもありますが、一番は地域のお野菜が当たり前に並ぶ学校給食なのです」そう仰る白桃さん。神戸では、地域で育った有機野菜をどのようにして市内の学校へ行き渡らせるかを今まさに検討している段階なので、より実践的な学びの時間となりました。

トークセッション:「オーガニック、ローカルフードが給食や社食を変える」

その後のトークセッションには、白桃薫さん(フードハブ・プロジェクト代表取締役)、冨永由三子さん(地産地消コーディネーター)、戸崎亘さん(ロート製薬株式会社 広報・CSV推進部)、石田篤さん(さとのくらしfarm)、大皿一寿さん(ナチュラリズムファーム)、藤原啓さん(神戸市農水産課 課長)が登壇。「オーガニック・ローカルフードを広める上での鍵になるポイント」や「給食や社食での実践を通して見えてきたこと」などについてそれぞれの専門分野から語られる言葉に考えさせられることも多く、トークセッションの時間があっという間に過ぎ去りました。

最後に:神戸の食の未来を、美味しく、楽しく考えた一日

「オーガニックを広めていく」
とてもシンプルなこの言葉の中には、数えきれないほどの考えるべきこと、乗り越えるべきことが存在します。それら一つ一つに向き合い、真正面から取り組むことも当然必要ではありますが、「普段の暮らしの中でみんなが少しずつ考えて、小さなことから実践すること」もとても大きな力になるのだと今回のBE KOBE ORGANIC DAY!!を通じて改めて実感しました。
1人の100歩より、100人の1歩。
“知る”ことから、その1歩は始まります。たくさんの美味しいと楽しいに囲まれるからこそ生まれる「心にすっと残る気づきや学び」をBE KOBE ORGANIC DAY!!では大事にしていきたいなと思いました。
改めまして、来場者の皆様・出店者の皆様・関係者の皆様、本当にありがとうございました!次回のBE KOBE ORGANIC DAY!!もよろしくお願いします!